アサイーの効果

アサイーベリーはブラジル原産のスーパーフルーツです(以下、アサイー)。近年、栄養価の高さやその美味しさから、大注目のアサイーを調べて記事にしました。アサイーは濃い紫色をしており健康上のメリットもあるようです。アサイーの注目される効果とは?
アサイーは飲み物として、冷凍食品や粉末状にしたものまで様々な形で販売されており、地球上の誰もが気軽に手にいれることができるスーパーフルーツです。
Contents
ビタミンとミネラルが豊富に含まれる
ビタミン・ミネラルが豊富に含まれており、中でもビタミンA、E、Cとカルシウムが豊富に含まれます。そのほかの栄養素として、「鉄」「クロム」「銅」「マンガン」「マグネシウム」「カリウム」「リン」などのミネラル類が少量含まれ、ブラジルではマルチビタミンとして摂取されています。
ビタミンA、E、Cは視力、皮膚、免疫系に効果があり、人間の成長と発達に関係してくる栄養素です。これらのビタミンは心臓血管や脳、胃腸の健康をサポートします。
骨の健康維持に役立つ
アサイーには「カルシウム」と「マグネシウム」が含まれており、カルシウムは丈夫な骨を形成し、筋肉の収縮に強い関わりを持っています。カルシウムの定期的な摂取は、骨粗鬆症と骨折の予防ができます。
「マグネシウム」=筋肉の弛緩
「カルシウム」=筋肉の収縮
カルシウムは骨格(骨や歯)の99%を構成しており、少しでも欠乏すると骨の健康障害や骨粗鬆症につながる可能性があります。骨粗鬆症は軽い咳やわずかな腰の動きで骨折を引き起こす疾患でもあります。アサイーを摂取することは骨の健康に寄与し、ケガの予防につながります。
ダイエット効果がある
過剰な体重や肥満は、「糖尿病」「高血圧」「睡眠時無呼吸症候群」「がん」などの慢性的な疾患を引き起こします。これらの病気の予防のために、余分な体重は減らし健康を保つことが大切です。ある研究によると5〜10%の適度な体重減少により、健康度が上昇し人間全体の幸福度も改善することが言われています。

アサイーには体重減少の効果がある
アサイーは「ポリフェノール」と「食物繊維」を含んでいます。ポリフェノールは内臓脂肪の排出を促し、食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにして、糖や脂肪の吸収を抑えてくれます。また食物繊維の摂取は満腹感を得られ食欲のコントロールに役立ちます。
「アサイーのポリフェノール」=アントシアニン
アントシアニンには抗酸化作用があり、「眼精疲労の軽減」「免疫強化」「がん予防」などに効果があります。
心臓の健康を保てる
心臓の健康を保つにはLDLコレステロールの低下が必須です。コレステロールには2種類あって、HDLコレステロール(高比重リポたんぱく質)とLDLコレステロール(低比重リポたんぱく質)です。LDLコレステロールは別名、悪玉コレステロールといい、血液中にLDLコレステロールがある場合、血管内に蓄積する可能性があります。時間の経過とともにプラークを形成し心臓への血流を制限、冠状動脈疾患などの問題を引き起こします。その結果、「狭心症」や「心筋梗塞」「脳血管障害」に至る可能性が出てきます。
アサイーはLDLコレステロールと総コレステロールを低下させる作用があります。
アサイーには、ビタミン・ミネラル・抗酸化物質によって、動脈の詰まりを解消しコレステロール値を下げ心臓の健康をサポートします。
貧血を改善する
アサイーには鉄分が含まれていて、継続的なアサイーの摂取は貧血を予防すると考えられています。
血液中のヘモグロビンが酸素と結びついて全身に酸素を運ぶ役割をしています。そのヘモグロビンは鉄で構成されているため、アサイーに含まれる鉄分を補充することで貧血を改善すると考えられていました。
最近の研究では、アサイーを摂取すると造血ホルモンである「エリスロポエチン」が増加することが発見されてます。腎臓でエリスロポエチンの分泌が促され、骨髄に作用して赤血球が生成されます。その結果、血液中の赤血球量が増加します。
毎日アサイーを摂取していると赤血球量が増えて貧血を予防できます。とくに激しいトレーニングをしている人は貧血になる傾向があるので、アスリートやトレーニーには毎日のアサイーがお勧めになります。
(貧血には種類があるのですべての貧血に効果があるわけではありません。)
抗がん作用の可能性がある
アントシアニンによる抗酸化作用によって、余分なフリーラジカルを除去しフリーラジカルのバランスを整えます。その結果、がんの発生や発症を防ぐ可能性があります。

フリーラジカルとは
フリーラジカルとは、体内の酸素を含む不安定な分子のことで、さまざまな細胞の仕事を助けるために一定量のフリーラジカルが必要であり、動脈を通る血流を調節し感染症と戦い、脳の注意力と集中力を維持するのに機能します。しかし、フリーラジカルが制御不能に増殖し限界に達すると体にとって有害となります。
過剰なフリーラジカルはDNAに損傷を与え、さまざまな種類のがん形成につながる可能性があります。
腸内環境を改善する
アサイーには食物繊維が含まれていて、食物繊維は腸内の細菌に栄養を与え、食物が腸内を移動しやすくすると同時に、栄養素の吸収を助け消化を促進します。

腸内細菌のエネルギー源は食物繊維
腸内細菌が好む食べ物は「食物繊維」です。食物繊維の摂取量が多い人ほど、水分を吸収して便を柔らかくするため、便秘や過敏性腸症候群などの問題を発生するリスクが低いことが言われています。
ブルーベリーも抗酸化特性があり酸化ストレスの軽減に有効です。食品の抗酸化物質の含有量はORAC(酸素ラジカル吸収能力)によって測定されます。
アサイー冷凍果肉100gのスコアは約15,000です。
ブルーベリー100gのスコアは約5,000です。
ブルーベリーはアサイーの1/3しか抗酸化力がなく、ベリー類のなかでもアサイーはトップクラスの抗酸化特性を持っています。もちろん、ブルーベリーやその他のベリー類も抗酸化力は強いので、アサイーが抜きん出て抗酸化特性があるだけなのです。
アサイーの注意点

・アサイーについての健康関連の結果を証明する研究は限られています。食事にアサイーを取り入れる時は注意し、大量に摂取する場合は医師に確認しましょう。
・アサイーの摂取によって、MRIの結果を変える可能性があるため、検査がある人は医師に知らせておくことをお勧めします。
・妊娠中、授乳中はアサイーの摂取を避けてください。これらの状況下での研究はあまり行われていないため、摂取を避けることが無難です。
・アサイーは賞味期限が短いため、原産国以外ではアサイーフルーツとしての入手はできません。通常は、ピューレ・粉末・ジュースとして包装されています。したがって原材料に砂糖が使われていないか確認して、ブランドにも注意しましょう。また、自然な栄養を保持したオーガニックのものを選択しましょう。