オリーブオイルの効果/パート2

オリーブオイルの効果についてパート2を記事にしました。「オリーブオイルの効果/パート1」については、オリーブオイルが好きな方はご参照のほどよろしくお願いします。
オリーブオイルには、「抗炎症作用」と「抗酸化作用」があり、炎症の予防や健康に役立つことを紹介してきました。今回の記事では、さらにオリーブオイルについて深掘りしていきます。
地中海が発祥のオリーブオイル

地中海に住む人々にとって、オリーブオイルは慣れ親しんだ食用健康オイルとして摂取されています。地中海の人々にとって、エクストラバージンオリーブオイルを毎朝1/4カップを一気飲みして、「体を浄化し消化器系を助けるもの」として信じられてきています。オリーブオイルを摂取したあとは、温かいレモン水を飲み、それがまた消化器系への潤滑油として維持するのに役立つそうです。
健康を維持するのに役立つ

オリーブオイルは便秘の改善に役立ち、そして減量にも貢献するそうです。オリーブオイルに含まれる脂肪は「一価不飽和脂肪酸」という健康状態を維持するための良質の脂質です。動脈硬化を予防し血圧を下げ、心疾患のリスク低下にも役立ちます。
オリーブオイルには、胃から腸への排出時間を遅らせる作用があり、その結果、血糖値の急上昇をさけ食後高血糖を予防し、有害物質の活性酸素を予防することがわかっています。つまり、食事と一緒にオリーブオイルを摂取すると血糖値上昇がゆるやかになります。
取りすぎは悪影響になる

オリーブオイルの飲み過ぎには注意しておきたいところ、健康に良い脂質といってもオリーブオイルは脂質の塊であって、適度に摂取しなければいけません。目安として一日に大さじ2杯として、製造日から日付が浅い新鮮なオリーブオイルであること、開封後はなるべく早く飲み切ること、酸化に注意し暗い場所で保管することに留意しましょう。
がんのリスクが低下する
地中海地域に住む人々を対象に行われた統計で、皮膚がんが発症した割合は人口10万人あたり3人だけです。日本における皮膚がん発症割合は、2015年日本人10万人あたり27.89人です。圧倒的に地中海の人々は皮膚がんを発症しておらず、割合が極度に低いことがわかります。これは、オリーブオイルの抗酸化特性が、太陽の光の酸化に対抗する可能性があるためと考えられています。
オリーブオイルの分類

もしも摂取するなら「エクストラバージンオリーブオイル」を選択してください。日本では普通のオリーブオイルでもエクストラバージンオリーブオイルとして販売しています
日本では国際規格(IOC)が採用されていないため、JAS(日本農林規格)の規格としてオリーブオイルが販売されています。ということは、ヨーロッパではエクストラバージンオリーブオイルの基準を満たしていないものが、日本では「エクストラバージンオリーブオイル」として売られているという事になっています。
日本で「エクストラバージンオリーブオイル」で販売するのは違法ではないですが、ヨーロッパでは違法になります。なぜならヨーロッパでは基準を満たしていないからです。
『オリーブオイルの分類としてIOC(国際オリーブ協会)の規格』
(1)エクストラバージンオリーブオイル 酸度0.8%以下
早積みしたオリーブを絞って濾過しただけの、他の化学物質は混入しておらず高熱処理もしていない最高品質のもの。オリーブの香りが強く、辛味や苦味がある。
(2)バージンオリーブオイル 酸度2.0%以下
「エクストラバージンオリーブオイル」と同じ製法、品質も一級品であるがエクストラバージンオリーブオイルよりも品質は落ちる。同じくオリーブ本来の風味・香りが高いもの。
(3)オーディナリーバージンオリーブオイル 酸度3.3%以下
良好な風味と香りがある。
(4)ランパンテバージンオリーブオイル 酸度3.3%以上
食用には不向き。以前はランプ用に使用されていたため「ランパンテ」という名が付いている。精製する必要があり工業用品に用いられる。
ダイエットに効果がある
オリーブオイルに含まれる一価不飽和脂肪酸は、体重を減少させるのに効果的です。オリーブオイルは脂質の塊ですが、ある研究において体脂肪率が多い女性に対して、大さじ1.5杯のオリーブオイルを摂取、同じ量の大豆油(食用油)を摂取した女性よりも体重減少が顕著に大きかったそうです。
オリーブオイルはカロリー量が大きいので、ダイエットに効果があると言っても取り過ぎには注意してください。食事におけるカロリー源(ドレッシングなど)をオリーブオイルに置き換えるなどして下さい。そうしないと、体重減少に効果があると言われているオリーブオイルが、逆効果になってしまう可能性もあります。
老化を防ぐ効果がある

オリーブオイルは骨の成長と脳の発達に良好に作用します。とくにエクストラバージンオリーブオイルには、約40種類のポリフェノールが含まれており、酸化ストレスや炎症と戦う作用が強くあります。その結果、老化プロセスのさまざまな面を抑制します。
化粧品にもオリーブオイルが使われてますので、アンチエイジングの効果についてはご存知のことと思います。肌の炎症をおさえ、自然な輝きのある肌をキープすることができます。
オリーブオイルの飲み方
オリーブオイルが身体に良いからといっても一日に60mlまでにしておくことをお勧めします。ボトルを丸ごと一気飲みする必要はなく、初めてオリーブオイルを飲む場合は、少量から始めて徐々に量を増やしていきます。少量であっても健康上のメリットを享受することは十分できますが、消化器系にも準備を与える必要があります。オリーブオイルの過剰な摂取は、消化不良を引き起こすこともあります。

飲む時間帯は気にしないでいい
人によって飲む時間は異なるのが自然であり、「朝飲むのが良い」と答える人もいれば、「寝る前が良い」と答える人もいます。空腹時に飲めば消化が活発になり吸収率が高まると断言する人もいます。大切なのは、一日のトータル摂取量であり、自分に合った摂取量を心がけ好みの時間を見つけることです。
個人的には、オリーブオイルにレモンを絞って飲む方法が好きです。